初めての長距離旅から2年後の2020年、唐突にまた旅に出たくなり兵庫県縦断の旅をしました。本当に無計画で、その日の午前10時くらいに思い立って2時間くらいで計画してそのまま午後出発しました。
これまで旅してきてマジで一番無計画で一番危険だったと思います。笑
出発
本当に何も考えず、リュックに財布(10000円)だけ入れて出発。 天候に恵まれ、とても走りやすかったです。
距離としては片道が大体150 kmくらいなので1日70 kmほど走ることになります。
数時間走って播但線に合流。北側のゴールを香美町としていて、途中まで兵庫県を縦に走る鉄道である播但線沿いを走っていきます。

ネコチャン

懐かれました。いやなんとも無かったからいいけど菌とか持ってたらどうするんだ。危険ポイント①
だんだん暗くなって来ました。さて、1日で往復できるはずもなく、泊まる必要がありますが、さてどこで寝るか?
全く考えていませんでした。アホすぎ。 もちろんテントなんてものはないし、寝袋すらありません。
とりあえず寝れるところ探すか…と思って、選んだのが…
…ホラーゲームかな?
いやここで寝るって発想に至った17歳の自分が怖いわ。
枕代わりのタオルを地面に敷いて寝っ転がってみて、数分目を瞑ってみたんですけど、
これは、。。。無理だ。笑
なんか鈴虫めっちゃ鳴いてるし。なんか肌寒いし。
と思って再び進むことに。
山の中の道を暗闇の中ひたすら進みました。途中人里に出た時はマジでホッとしました。
3時間くらい進んだでしょうか。急に明るくなって、広い道に出ました。
生野駅に出ました。待合室があって、ここで寝ることにしました。
屋根があるって素晴らしいことなんだなって気付かされました。
2日目
朝5時くらいに目覚める。まだ始発電車は来ていませんでした。
怒涛というか生死を彷徨いかけた1日目を終え、2日目は快晴の中進みました。
よふどという地名に聞き覚えがありました。多分小学校の頃の自然学校で行った土地でした。
天空の城で有名な竹田城へ。この辺から朝来市に入り、本格的に兵庫県北部へ突入します。
朝来のイオンに寄りました。昨日寝るのに本当に困ったからです。
しかしこの時、本当に知識がなく寝袋という発想がなかったのと、
財布の中に1万円しか入ってなかったのもあって、できるだけやすくで済ませることにしました。
と思って買ったのが、
これ。毛布のシーツとブルーシート。
えぇ。。。
あともう一つ買ったものがありました。そうモバイルバッテリーです。
愚かにも携帯の充電ということをすっかり忘れていました。同じく金がない理由で電池式のやつを買いました。
豊岡へ
昼頃に豊岡市に到着。マックに入りました。なんかゲームをした記憶があります。バッテリーないのに何してんねん。
お昼を食べて、いよいよ香住へ向かいます。豊岡から香住までは山道です。いやここまでもずっと山道だったけど。朝来から豊岡あたりは平地になっているのです。
たぬきとか出るみたい。
午後4時ごろ、ついに目的地に着きました。出発してから実に27時間の旅でした。旅というかこれはサバイバルでした。よく生きて辿り着いたな。。。
というか今思い出したのですが、この旅、なんとママチャリで行っています。この頃はまだロードバイク持っていなかったからです。
とんでもねーな。

夜は行こうと思っていた温泉に寄りました。 旅の醍醐味といえば温泉ですね。これまでいろんな温泉に行って来ましたが、この温泉だけはどんなところだったか全く記憶がありません。香住駅から5キロくらい走った記憶しかない。
寝床問題再発
さてまた寝る時間が来ました。昨日は本当に大変な思いしたけど、今日はちゃんと寝る道具買ったし、目的地着いたし、安心安心…

何これ

何これ
・・・
いや何これと思ったのは今だからで、この頃は別にこれでも寝られる体だったわけですね。歳をとったなぁ。
ただここで寝た時のことはすごい覚えています。海岸沿いだったので、とにかく風がすごかったのです。風が囂々と吹き荒れる中、このなけなしの毛布にくるまって寝ました。
そしてこれをめっちゃ覚えているのですが、午前2時くらいに急に目覚めました。目を閉じているのに視界がめちゃくちゃ強いフラッシュに覆われて、とにかく眩しすぎて起きたらあたりは真っ暗で風と波の音だけが自己の生存を認識させてくれました。
本当に不思議な体験でした。人間って究極まで行くとこんなものが見られるんだなって。
3日目
起きたら奇跡的に生きていました。強かった風は落ち着いて、太陽が顔を出していました。

香住から、まず行こうと思っていた餘部駅まで行きました。山道を1時間くらいでしたが、これを逃すと行く機会ないだろうなと思って行っておきました。
餘部駅は多分日本で唯一、橋の上に駅のホームがある駅です。ホームまではエレベーターで登ります。
海岸なので風が強く、橋の上から列車が風に吹かれて転落したという悲惨な事故も以前起こったことがあるようで、現在では強風の時は運行中止するなど対策が取られているようです。
朝早いにもかかわらずいっぱい人がいました。あとバイクライダーの方が多かったです。

帰りは来た道と別ルートで帰ります。豊岡からでかい国道を通らず、海岸線に沿って城崎温泉まで出るルートです。

色々寄り道しながら城崎温泉に到着。昔大江戸温泉物語に行った記憶があって、寄ってみてめっちゃ懐かしくなりました。

この日の昼食。、、、
いや、この時実は所持金が底を突きかけてて、マジでやばくて食パンにタルタルソースかけて食べました。
体力面・装備面に加え空腹にやられるリスクも発生してマジヤバかった。

豊岡演劇祭というのがやっていて、謎にお米が入ったお守りを買いました。いや買ってる場合か。

夜、流石に野宿疲れちゃって、コンビニのイートインスペースで仮眠しようと思ったのですが(!?)、イートインスペース夜中は閉めるらしく(今思えば当たり前)、1時間ほど休んで再び自転車を走らせました。
再び野宿
それで20キロくらい進んだでしょうか。ちょっと広くて寝れそうなところがあって、ここで寝ることにしました。
それがこちら。
1日目のデジャヴかな?
いや環境的にはほぼ1日目の最初と一緒なんですけど、今回はブルーシートと毛布があったので、もうここで寝ようということで寝ました。
流れ星を見ました。
4日目
朝起きたら雲海が広がっていました。
異世界に来たみたいだった。
日程的には今日で帰れたらいいなというところでした。播但線とは違くて、今回は丹波の方に出てから加古川線をなんかすることにしました。
実は2026年現在、自転車旅でスタートから目的地まで往復したのは兵庫-岡山とこれだけです。往復って基本的に飽きるんですよね。
行きは良い良い帰りは怖いとはよく言ったものですが、帰りは基本ただの作業になりがちでその余裕が事故につながる可能性もあります。
この兵庫県縦断は、そこまで距離が長くなかったのと、往復で複数ルートがあったことから実現できたことだと思います。
最もこの頃は日本一周なんて考えていなかったのもありますけどね。
Backrooms
不思議なスポットを見つけました。道路脇に廃屋の入り口みたいなのがあって、そこから真っ直ぐ暗闇に向かって通路があるのです。
私は今これを見てBackroomsとかLiminal spaces見たいと思いました。
亜空間への入り口みたい、めっちゃこういうの好きです。

昼過ぎ加古川線始発駅の谷川駅に。辺りに工場がいくつかあったのが印象的でした。
これは久下村駅という駅。ここに駅があったというモニュメントかなと思ったら現役の駅らしい。
温泉に寄って帰りました。ここで完全に所持金が尽きました笑。
2日目のイオンで5000円くらい使ったので、本当によく帰って来れたなと。。。
若気の至りってすごいなって、今振り返って思いました。
おしまい。